農機具やエンジン機器の適切な運用において、冷却水の点検は欠かせないメンテナンス項目です。
冷却水の状態を正しく把握し必要に応じて補充や交換を行うことで、オーバーヒートやエンジントラブルのリスクを大幅に減らすことが可能です。
冷却水の点検方法は比較的シンプルですが、いくつかの基本的な手順を守る必要があります。
まずエンジンが完全に冷えている状態で点検を行うことが前提です。
高温時にラジエーターキャップを開けると内部の圧力により熱い冷却水が吹き出す恐れがあるため、必ず冷却後に作業を行いましょう。
点検ではラジエーター本体とリザーバータンクの水位を確認し、既定の範囲内に収まっているかをチェックします。
冷却水の色方法でや透明度も重要で、濁りや錆が見られる場合は劣化が進んでいるサインです。
補充する際には必ず指定されたクーラント液を使用し、水道水のみで代用しないよう注意が必要です。
点検頻度は使用環境によって異なりますが月に一度程度を目安にし、連続作業が多い夏場はこまめな確認が推奨されます。
冷却水の点検は、農機具の長寿命化に直結する基本中の基本です。