農機具の故障は突然起こるように感じられがちですが実際にはその多くが前兆や兆候を伴っており、早期に原因を特定することで被害を最小限に抑えることが可能です。
代表的な故障のサインとまず挙げられるのが、異音や白煙の発生です。
異音の場合エンジンやミッション内部の摩耗、締結部の緩みまたは潤滑不足が原因であることが多く金属が擦れるような音や振動を感じたらすぐに点検が必要です。
一方白煙が排気口から出る場合は冷却水の燃焼室への混入や燃料の不完全燃焼が疑われ、ガスケットの損傷やインジェクターの不具合が原因となっている可能性があります。
これらのトラブルは放置するとエンジンの重大な損傷につながるため、早期の診断と対応が不可欠です。
農機具の構造は複雑であり故障の原因が一目で判断できないことも多いため、まずは使用状況を記録し異常が出た時点で整備業者に相談することが望まれます。
特にエンジンオイルや冷却水の減りが早い始動時にかかりにくいといった症状は、重大な故障の前触れであることもあります。