農機具の性能を長期間維持するためには、定期的なグリスアップが欠かせません。
グリスアップとは金属同士が接触する部分に潤滑剤であるグリスを塗布し、摩耗や錆び異音の発生を防ぐメンテナンス作業です。
特にトラクターやコンバイン耕運機といった可動部の多い農機具においては、定期的なグリスアップが寿命に直結すると言っても過言ではありません。
グリスアップが必要な主な場所とはまずジョイント部分、ピンやブッシュアームやリンクなどの回転・稼働部が挙げられます。
ホイールベースや車軸まわりプーリーやシャフトの支点部分にも注油が必要で、これらの箇所にグリスニップルが装備されていることが一般的です。
場所でグリスニップルを見つけたらグリースガンを使って適量を注入しますが、入れすぎると内部に圧がかかりシール部分を傷めてしまう恐れもあるため注意が必要です。
作業時にはグリスの種類にも気を配り、メーカー指定のタイプや耐水性・耐熱性に優れた製品を選ぶことが望まれます。
グリスアップの頻度は使用状況によりますが、通常は100時間使用ごとや月1回の点検が推奨されています。