農機具を長期間使用せずに保管していた場合、内部に残された古い燃料の処理が必要になることがあります。
経年劣化した燃料は本来の性能を失いエンジンの始動不良や故障の原因となるため、適切な処理方法を理解しておくことが非常に重要です。
古い燃料は酸化が進み粘度が増し、タンクやキャブレターインジェクターなどにスラッジやガム質が残留することがあります。
このような状態でエンジンを始動すると燃焼効率が極端に落ちるだけでなく、内部の腐食や詰まりを引き起こす恐れがあるのです。
処理の基本とはまず安全な環境で燃料を抜き取り、密閉可能な専用容器に保管します。
廃棄する際には、地域の条例に従って産業廃棄物と処理しなければなりません。
燃料タンクを空にした後はキャブレターや燃料フィルター内の残留燃料も完全に抜き取ることが望ましく、専用の洗浄剤を用いて内部をクリーニングすると効果的です。
次に使用する際には新しい燃料を入れる前に、燃料経路の点検と清掃を行い必要に応じてフィルターやホース類を交換することで安全かつ正常な稼働が期待できます。