農機具の安定した性能を維持するためには、Vベルトの調整が非常に重要です。
Vベルトはエンジンの動力を各部に伝える役割を果たす部品でありトラクターやコンバイン、乾燥機など多くの農機具に使用されています。
このVベルトは長期間の使用によって徐々に伸びたり摩耗したりすることで張力が弱まり、動力の伝達効率が低下してしまいると言えるでしょう。
これにより作業機の回転数が不安定になったり、滑りによる異音が発生したりするトラブルが起こりやすくなります。
調整方法とは、テンションプーリーや調整ボルトを使ってベルトの張り具合を適正に保つのが基本です。
目安とは指で押して10〜15mm程度のたわみがある状態が望ましいとされますが、これは機種によって異なるため必ず取扱説明書を確認することが大切です。
Vベルトの調整だけでなく表面にひび割れや摩耗、毛羽立ちが見られた場合には早めの交換が必要です。
一般的に使用環境や頻度にもよりますが、年に1度程度の点検と数年ごとの交換が推奨されます。