農機具を売却した際にはその取引を正しく帳簿に記載する必要があり、仕訳の処理を間違えると決算や税務申告に影響を及ぼすことがあります。
基本的には農機具は「固定資産」と計上されており、売却時には取得価額や減価償却の累計額売却金額をもとに「売却損益」を算出します。
たとえば農機具を100万円で購入し、60万円分を減価償却済みの状態で30万円で売却した場合帳簿上では簿価40万円に対し売却額30万円となり10万円の「固定資産売却損」と処理されます。
逆に簿価よりも高く売れた場合は「固定資産売却益」が発生し、課税対象となります。
仕訳では「現金または普通預金」勘定を使って受け取った金額を記録し、「固定資産除却」と合わせて仕訳を完了させます。
売却前に行っていた減価償却費の記録も整理し、年度ごとの累計額を明確にしておくことが必要です。
青色申告をしている個人事業主や法人であれば固定資産台帳に反映させて管理する必要があり、税務署への提出資料と整えておくと安心です。
農機具を売却した場合の仕訳は一見複雑に見えますが、基本を押さえれば難しいものではありません。