農機具の買取を検討する際に見落とされがちなのが「地域による価格差」です。
実際同じ機種・年式の農機具でも、買取価格はエリアによって大きく異なることがあります。
この地域差は中古農機具市場の需要と供給のバランス、再販ルートの有無さらには物流コストなどが影響しているため全国一律の相場を参考にするだけでは正確な判断が難しいのです。
たとえば北海道や東北など広大な農地を持つ地域では大型農機具の需要が高く、トラクターやコンバインといった高馬力機種の買取価格が比較的高くなる傾向があります。
一方で都市近郊や関東・関西圏などでは、小回りの利く中型・小型農機具のニーズが高く田植機や管理機などの買取価格が安定しています。
離島や山間部など再販が難しい地域では物流費用がかかることや買い手が見つかりにくいことから、同じ農機具でも買取価格が下がることがあります。
地域ごとに展開する買取業者の方針や査定基準にも差があり、査定額には数万円単位の違いが生じることもあるのです。
農機具の買取を成功させるには地域密着型の業者に複数査定を依頼し、その地域の相場を把握することが重要です。