中古のトラクターを購入した後、快適かつ安全に使用するためには初期整備が欠かせません。
整備を怠ると、想定外の故障や事故のリスクが高まり、結果的に大きなコストや労力が発生する可能性があります。
まず最初に点検すべきなのは、エンジンオイルと冷却水の状態です。
長期間使用されていなかった中古トラクターの場合、オイルが劣化していたり、冷却水の残量や成分が適正でないことがあり、これらを新品に交換することでエンジン性能の安定が期待できます。
次に、燃料系統やエアフィルター、燃料フィルターも忘れずに確認するべき箇所です。
特に燃料タンク内に水分や汚れが混入していると、燃焼効率が落ちるだけでなく故障の原因となります。
さらに、駆動系やブレーキ、クラッチの遊び調整、作動油やミッションオイルの点検も必須であり、異音や引っかかりがないかをしっかりと確認します。
電装系ではバッテリーの電圧や端子の腐食状態をチェックし、必要に応じて補充液の確認や交換を行います。
また、タイヤの空気圧と摩耗具合、ホイールナットの締め付け状態も安全運行には重要です。